タイトル

寄り添った支援を目指して

 

【利用者情報】

50代 女性

障 害:高次脳機能障害

疾 病:記憶障害 注意障害 他

 

【入所に至る経緯】

高校卒業後、軽作業に従事されていたが、40代の頃てんかん発作が出現。なかなか治まらず記銘力障害・注意力低下、発作による低酸素脳症と診断される。発症翌年に徘徊している所を警察に保護され入院となる。

 

【支援過程】

入所当初は自立度の高いユニットでの生活でしたが、施設内でも居室や特定の場所が覚えられない・無断離院をされるなど、短期記憶の欠乏による行動が頻回にありました。その為、自立し単身生活を目指すよりも日常生活に重点をおいて支援する方向となり、ユニット変更する事となりました。

住環境が変わった事により一時精神的な不安症状が見受けられました。看護師とも連携しながらユニットに慣れてもらえるようご本人の意思に添うケアを行う事となり、少しずつ落ち着いて生活されています。

 

【感想】

お伝えたした事も短期記憶が持続せず忘れてしまうため、職員による声掛け・付添いは必須ですが、ご本人に不安な気持ちを抱かせないよう心掛けました。現在は職員が必要以上に干渉せず、ご本人の行動を見守りながら必要な時に関わる支援をしています。

施設には様々なバックグラウンドや困難を抱えた方が入所されています。初めはどのような個性をお持ちなのか分からない事が多いです。そのため、ユニット職員で情報共有し、ご本人とコミュニケーションを図りながら必要な支援を行い、安心して過ごしてもらえるように今後も努めていきたいと思います。